松崎の研究テーマ

松崎は家禽のゲノム編集技術の確立と,家禽の生殖メカニズムに関する研究を行なっています。

マウスなどの哺乳類と比べて,ニワトリやウズラ等の家禽では遺伝子ノックアウト(遺伝子の機能を失わせること)や遺伝子組換え(他の生物由来の遺伝子を組み込むこと)といった遺伝子改変を行うのに手間と時間がかかります。松崎は,ゲノム編集技術を利用することで,家禽における簡便な遺伝子改変方法を作りたいと考えています。これが実現すれば,家禽がもつ様々な遺伝子の機能を今までよりも詳しく知ることができるようになり,鳥類のユニークな身体構造や身体機能を理解するのに役立つでしょう。

また,鳥類は生殖システムもユニークです。鳥類のメスは精子貯蔵管という構造を生殖器内にもっていて,交尾後の精子を長期間貯蔵する「貯精」を行うことが知られています。ニワトリの場合は一度交尾をしたら,その後再び交尾をしなくても,3週間くらいは貯蔵した精子を少しずつ使って毎日受精卵を産むことができます。この「貯精」のしくみを体外で再現できたら,精子を長期間保存する技術に利用できるかもしれません。

これら以外にも,「どんな精子がメスに選ばれるのか?」等に関心をもって研究しています。ご興味のある方は,是非私たちの研究室へ見学にお越しください。

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